はじめに
「ストレッチもしてるし、姿勢にも気をつけてるのに、なぜか疲れが抜けない…」
そんなふうに感じたことはありませんか?
実はその不調、あなたの“頑張りすぎ”が原因かもしれません。
私たちは無意識に、「姿勢は正しく」「ストレッチはこまめに」と努力しがちです。
けれど、頑張れば頑張るほど、体はどんどん力んでしまい、かえって疲れやすくなることも。
この記事では、そんな「力を抜けない体」から抜け出すヒントとして、
週3回のストレッチよりも、たった1日5分で変わる“脱力姿勢”の大切さをお伝えします。
なぜ“脱力”が必要なのか?
体がだるい、肩が重い、朝起きてもスッキリしない…。
それは筋肉が“ずっと働きっぱなし”になっているサインかもしれません。
本来、体は使う時と休む時をバランスよく切り替えることで疲れを回復させています。
しかし、無意識のうちに力んだ姿勢がクセになっていると、体が常に緊張状態に。
これが、慢性的な疲労感やコリの原因になります。
特に現代人は「いい姿勢=背筋を伸ばす」と思いがちですが、
それがかえって余計な力みを生み、筋肉が休めなくなってしまうのです。
だからこそ、「脱力」が必要。
力を入れるよりも、“抜ける体”をつくることが、根本的な疲労回復への第一歩になります。

頑張る姿勢が逆に疲れを生む理由
「姿勢をよくしよう」と思った時、あなたはどんな動きをしていますか?
おそらく、背筋をピンと伸ばし、肩を引いて、体をまっすぐに保とうとするのではないでしょうか。
実はこの「頑張る姿勢」こそが、体を疲れさせる大きな原因です。
背中や肩、腰に力が入りすぎると、体の中心であるインナーマッスルが働かなくなります。
その代わりにアウターマッスルが緊張し、長時間その姿勢を保つことが難しくなってしまうのです。
結果として、数分も経たないうちに疲れ、気づけば猫背や反り腰などの“崩れた姿勢”に戻ってしまいます。
つまり、「正しい姿勢を保とう」とする意識が、逆に体の軸を乱し、疲れやすい体を作っているということ。
本当に必要なのは「力を入れること」ではなく、
骨格に軸を通し、体が自然と支え合う“無理のない姿勢”を身につけることです。
脱力姿勢とは?
では、「脱力姿勢」とはどんな姿勢なのでしょうか?
それは、力を抜いた“だらしない姿勢”とは違います。
脱力姿勢とは、筋肉の緊張に頼らず、骨格が本来の位置で自然に体を支えてくれている状態。
そのカギになるのが「骨盤」と「内転筋(太ももの内側の筋肉)」です。
まず意識したいのは、骨盤を“自分の意思で前に倒す感覚”。
多くの人は骨盤が後ろに傾いており、それが腰や前ももを緊張させる原因に。
この状態ではインナーマッスルが働かず、アウターマッスルばかりが頑張ってしまいます。
腰や前ももの緊張がゆるまる骨盤の位置へ整えることで、
自然と体の軸が通り、インナーマッスルが目覚めはじめます。
脱力姿勢とは、骨格が働きだすことで体を支える「ニュートラルな姿勢」。
その結果、首や肩の余分な緊張も減り、呼吸が深まり、疲れにくい体が手に入るのです。
実践者の変化:週3ストレッチからの転換
以前は「週に3回ストレッチをやらなきゃ」と、自分にプレッシャーをかけていた方がいました。
けれど、筋トレは一切せず、骨盤をしっかり動かすことで見た目にも変化がでたのです。
たった1日5分の“脱力姿勢”を意識しただけで、
「体が軽くなった」「肩こりが楽になった」と変化を感じはじめ、
何より「頑張らなくても良い」という安心感が心までほぐしてくれました。
無理せず、自分の体に優しくできる方法だからこそ、続けられる。
そして気づけば、以前よりも楽に、美しく整った姿勢になっていたのです。
まとめ:がんばらない体づくりの第一歩
疲れが取れない毎日は、あなたが「力を抜けない体」になっているサインかもしれません。
まずは、腰や前ももの緊張がゆるまる骨盤の位置へ整えること。
それだけで体は自然と変わり始めます。
がんばるのをやめることが、本当の意味で体を整える第一歩です。
「脱力」を合言葉に、あなた自身の体と丁寧に向き合ってみませんか?
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