はじめに
「最近、首が前に出てる気がする」
「スマホを見てると、首が痛くなる…」
そんなふうに感じたこと、ありませんか?
もしかするとそれは、“ストレートネック”と呼ばれる状態かもしれません。
最近では、肩こりや頭痛の原因として話題になることも増えました。
でも、ここで少しだけ視点を変えてみてほしいのです。
ストレートネックとは、首の骨(頸椎)のカーブがなくなってしまっている状態。
けれどそれは、あくまで「結果」であって、
本当の原因はもっと下——つまり「骨盤」や「背骨」にあることが多いんです。
首が前に出て、がんばって頭を支えなければならない姿勢。
その背景には、「骨盤にうまく乗れていない」「背骨で支えられていない」状態があるのです。
今回は、そんな“首ががんばらなくていい姿勢”を手に入れるためのヒントをお伝えします。
ストレートネックとは?
本来、私たちの首の骨(頸椎)は、前側にゆるやかにカーブしています。
このカーブがあることで、約5〜6キロもある頭を無理なく支えることができるんです。
ところが、スマホを見るときやデスクワークで下を向く時間が増えると、
そのカーブが失われ、首の骨がまっすぐに近い状態になってしまいます。
これが、いわゆる「ストレートネック」です。
見た目には、「首が前に出ている」「アゴが出ている」ように見えたり、
写真に写ったときに「姿勢が悪く見える」と感じる方も多いです。
ただし、ここで大切なのは、
カーブが消えたこと=原因ではなく“結果”であるということ。
首の骨がまっすぐになるような体の使い方——
それが習慣になってしまった結果、首に負担がかかり、今の状態が起きているのです。

ストレートネックがもたらす不調
ストレートネックになると、
まず起きやすいのが肩こりや首こりです。
本来であれば、骨格で支えられるはずの頭の重さを、
首や肩の筋肉が“がんばって支える”ことになるため、
筋肉がずっと緊張したままになってしまいます。
その状態が続くと、やがて頭痛や目の疲れ、
ひどいときには自律神経の乱れといった症状まで現れることも。
また、見た目にも「巻き肩」「猫背」に見えやすく、
顔が前に突き出たような姿勢は、年齢よりも疲れて見えてしまうこともあります。
さらに、こうした首や肩の緊張が続くと、
呼吸も浅くなり、気づかぬうちに全身が“がんばりすぎ”の状態に。
こうした不調の原因を「首そのもの」と思って、
ストレッチやマッサージをしても、なかなか根本からは変わりません。
それは、首が“がんばらなくてはいけない姿勢”になっているからです。
首ががんばってしまう原因は?
では、なぜ私たちは首に負担がかかる姿勢になってしまうのでしょうか。
その原因のひとつが、骨盤に体をしっかり乗せられていないということです。
本来、体は「骨盤の上に背骨が立ち、その上に頭が乗る」という構造になっています。
ところが、日常生活の中で——
- 腰が丸くなっている(骨盤が後ろに傾いている)
- 背中が丸まり、肩が前に入っている
- 座っている時間が長く、骨盤の支えが弱くなっている
このような姿勢になると、骨格で体を支えられず、
腰や背中、首まわりの筋肉で“がんばって支える”状態になってしまいます。
その結果、首は本来の位置より前に出て、
常に頭を引き戻すような筋肉の緊張が続きます。
つまり、ストレートネックの根本的な原因は、
首ではなく、“支えの土台”が崩れていることなんです。

自然に首が整う体の使い方
ストレートネックを改善しようとして、
首を後ろに倒したり、矯正したりする方も多いですが、
実は、首そのものに強いアプローチをしなくても、
体の土台から整えることで自然と首はラクになるのです。
私が整体で行っているのは、
首を直接「戻す」ことではなく、
- 骨盤を立てる
- 背骨を無理なく伸ばす
- 呼吸を深める
- 肩の力を抜く
といった、首ががんばらなくていい状態をつくること。
このように、骨格で体を支えることができるようになると、
無理に意識しなくても、自然と首の位置が整っていきます。
首を整えようとするよりも、
「首ががんばらなくてもいい体づかい」を目指す。
それが、ストレートネック改善の近道です。

まとめ:ストレートネックは“首の問題”ではありません
ストレートネックは、首の骨がまっすぐになっている状態。
でも、それはあくまで“結果”であって、
本当の原因は、骨盤や背骨の支えが足りないことにあります。
筋肉で体を支えようとすると、
どこかに無理がかかってしまう——
その“無理”が、首に集まってしまっているんです。
「私もストレートネックかも?」と思ったときは、
まず体全体の使い方を見直してみてください。
首だけをなんとかしようとするよりも、
骨盤と背骨を整え、首ががんばらなくていい姿勢をつくること。
それが、自然に不調を手放す第一歩になります。





















コメントを残す