「姿勢が悪い気がするけど、自分ではよく分からない」
「背筋を伸ばせばいいんだよね?でも、それがつらい…」
そんなモヤモヤを感じている方、多いのではないでしょうか。
姿勢って、なんとなく気にはなるけれど、
「何を基準に整えればいいのか」が分からないまま、
鏡を見ては、あれこれ悩んでしまうこともありますよね。
でも実は、姿勢を見るときにたった1つの“視点”を持つだけで、
あなたの姿勢への見え方がぐっとシンプルになります。
この記事では、整体師として私が「いつも最初に見るポイント」をお伝えしながら、
無理なく姿勢を見直すためのやさしい視点をご紹介していきます。
よくある“正しい姿勢”の誤解
「姿勢をよくしよう」と思ったとき、
真っ先にやるのが「胸を張る」「背筋をぐっと伸ばす」ではないでしょうか?
でも実は、これが“姿勢を悪くする”原因になることもあるんです。
無理に胸を張ったり、背中を反らせたりすると、
腰が反ってしまって「反り腰」になったり、
肩が上がって、逆に首や肩に力が入りやすくなったりします。
つまり、“よかれと思ってやっている姿勢”が、
実は体にとっては“がんばりすぎの姿勢”になっていることがあるんです。
「正しい姿勢=がんばる姿勢」ではなく、
体が自然に立っていられる“ラクな姿勢”こそが、本当に整った姿勢。
そのためには、「どこを見るか」という視点を変えるだけで、
姿勢との向き合い方がグッと変わってくるんです。
実はここだけ見ればいい「たった1つの視点」
整体師として、私が姿勢を見るときに最初にチェックするのは、
「耳・肩・骨盤」が一直線にそろっているかどうかです。
特に、横から見たときに「耳の穴」と「肩」「骨盤」が直線上にあるかどうか。
これだけで、その人の“姿勢の軸”がどうなっているかが見えてきます。
もし、耳が前に出ていれば「首が前に出ている」状態。
肩が前に巻き込んでいれば、猫背や巻き肩の傾向が。
骨盤が前に傾いていれば、反り腰が疑われます。
姿勢全体を“整えよう”とすると、どうしても難しく感じてしまいますが、
まずは「耳と肩と骨盤のラインを見る」だけでOK。
その1点に意識を置くだけで、他の部分も自然に整いやすくなるんです。
だから私は、はじめての方には「肩や首を直そうとしなくていいですよ」とお伝えしています。
まずは、“どこを見るか”が分かることが、姿勢改善の大きな一歩なんです。
姿勢は“がんばって直すもの”じゃない
「姿勢をよくしよう」とすると、多くの人が無意識に体を“緊張”させてしまいます。
背筋をピンと張り、力を入れて胸を開いて、がんばってまっすぐ立つ——。
でもその姿勢、実はとてもつらいものになっていませんか?
本来、整った姿勢というのは“力を抜いても自然に保てる”状態なんです。
たとえば、呼吸がラクにできる。
長時間立っていても、疲れにくい。
何も意識していないのに、肩や首がゆるんでいる。
そんな状態が理想です。
だから私は、施術でも「がんばらずに整える」ことを大切にしています。
無理やり形をつくるのではなく、
体が「その姿勢がラク」と感じられる状態に整えていく。
それが本当の意味での“姿勢改善”だと思っています。
まずは、チェックポイントだけ押さえておく。
それだけでも、日常の中で「少し意識してみようかな」と思えるようになりますよ。
姿勢診断という選択肢もあります
「なるほど、なんとなくわかった。でも、やっぱり自分では分かりづらい…」
そう感じた方もいるかもしれません。
実際、私のところに来られる方の多くも、
「自分の姿勢がどうなっているか知りたい」
「整体はちょっとハードルが高いけど、まず見てもらいたい」
という声からスタートされています。
そんな方のために、“姿勢診断”という選択肢もご用意しています。
写真を使って「耳・肩・骨盤」のラインをチェックし、
あなたの今の状態と、どこを整えるとラクになるかを一緒に見ていく、
とてもやさしい時間です。
施術を受ける前の“気づきのきっかけ”としても、
「まずはここから」がちょうどいいかもしれません。
まとめ:あなたの姿勢は、あなたの味方です
姿勢って、つい「良くしなきゃ」「直さなきゃ」と力が入ってしまいがちですが、
本当は、もっとやさしく向き合えるものなんです。
あなたの体は、日々がんばってくれています。
姿勢も、そんなあなたを支えてくれている大切な“味方”のような存在。
まずは一度、自分の姿勢にそっと目を向けてみてください。
その中に、あなたらしい整え方がきっと見つかります。
無理に変えようとしなくても大丈夫。
“気づくこと”からすべては始まりますから。
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